魔杖の使い手
KULLMAさんのところの娘です。
ビルの谷間、数瞬前まで何もなかったはずの闇の中から現れた長身の娘は、じらすようにサングラスをはずし、星の光のようなラベンダーの瞳で私を見据えると、こう告げた。
「お前が喰われる番だよ」
この娘は私の同属なのだ・・・いや、違う、この娘は人間だ・・・。
「オマエハナンダ?」
私は人間(えもの)を噛み砕いたまま人の形に戻りきらぬ顎を動かして、何とか声を絞り出した。
娘がニッと挑発するような笑みを浮かべながら手首を軽く振ると、まるで手品のように、その手の中に2本の杖が握られていた。
このにおいは・・・真なる銀(ミスリル)と虹の宝玉(ビフロスト)・・・。
恐るべき魔杖を2本も持つこの娘は・・・
「魔法使いさ」
人間の魔法使いなど、100年前の戦いで滅びた・・・。
恐怖と、ありえない現実を理解しようと混乱した私は、魔杖を見つめたまま動けなかった。
魔杖の使い手は、私に向かって一歩踏み出し、魔杖に魔力を通じて、決定事項を告げるように言った。
「あたしの魔力の糧となれ」
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コメント
やは~(^^カッコイイです~。
ワイルド系でキめながら、CGとは違うスレンダ
ーなとこが伝奇キャラ的な雰囲気を高めてますね。
ストッキングがの使い方が効いてると個人的に思いまする。
最近お気に入りの深夜特撮番組で「牙狼」
というのがあるんですが、それの主人公側
ライバルに出てきそうです(^^。
投稿: アユミルゲ | 2005/10/16 22:56
アユミルゲさん。
管理人です。コメントありがとうございます。
男前のこの娘あってこそなのです(^^。
> ストッキング
このストッキングありきなのですよ。これに衣装を合わせて遊んでいたら、例のごとく、「お前が喰われる番だよ」と電波が(^^;。
> 牙狼
これは初耳です。
こんどチェックしてみます。
投稿: freya | 2005/10/17 23:14