D.E. scene0912

二人は無言で目を合わせると、空中から何かを呼び出すように新たな得物を掴み出した。
D 「フッハッハッ！　大剣・大口径の力押しとて同じこと！」

一瞬の後、二人は同時に動く。
そして・・・

ドラゴニアンの胸の鱗の間に、弾丸がめり込み、炸裂した。

D 「バ、バカな・・・弾道を剣で操るなど、ありえぬ・・・」
姫 「ありえるのさ」「lゝﾟ ｰﾟﾉl ありえるのです」

胸に開いた傷をかばうように前のめりになったその眉間に、二発目が打ち込まれ、その衝撃でのけぞったまま、巨体はドウッと後ろに倒れた。

scene0951
洞窟のように見せかけたドラゴニアンの砦の入り口で、フェーンとローニンを見送って。

「乗り込むのは、坊や達だけでいいの？」
「lゝﾟ -ﾟﾉl 私達は竜眼の女と決着をつけなければなりません」
「そっか。坊や達を追って、そろそろここに」
「lゝﾟ -ﾟﾉl そういうことです」
「そうすると、これでなんとかなるかなぁ」
「lゝﾟ -ﾟﾉl さあ？　心配なら、衛星砲でも呼び出したらどうです」
「地形が変わるよ？　あんたこそ、マサムネとムラマサでも呼び出したら？」
「lゝﾟ ｰﾟﾉl 人格（わたし）が変わりますよ？」
「・・・やめとこ」

『ドラゴニアン・アイズ』、今回はここまででございます。