リップ
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それはかつてガルバトスが自分の師を斃した技。右爪を切っ先に打ち出される超高速の体当たり。
ローニンがいかな達人であろうと、これはかわせぬ。止められぬ。
ローニンは失われた左手を前に出すかのように体をひねり、左の肩で鋼をも切り裂くドラゴニアンの爪を受け止めた。
ガキッ!
脆弱な人間の体を貫くはずの右爪は火花を散らしてはじかれ、その勢いのまま後ろへと流れる。
ローニンは肩を押された力そのままに、右腕を前に突き出した。
300年ほども昔、我らが聖山に人間の娘が入り込んだ。
我は、不埒な人間を追い返そう、いや、喰ろうてくれようと人間に襲い掛かった。
爪も牙も空を切る。
傷つかぬはずの竜鱗が切り裂かれる。
人間の数倍のこの体躯が宙を舞い、たたきつけられる。
・・・
年若い我は、なすすべも無く人間の娘に降りた。
・・・
我は人間に教えを請うた。
話すうちに、達人となるために技を積むという人間の娘に親近感を持ったのかも知れぬ。我らは、竜となるために徳を積むのだ。
人間は、ならばともに修行せんと言い、我が師となった。
我と師とは30年ほどもともに修行し、我はドラゴニアンの弱さを知った。
はじめこそ、我が同属は我を「汚染された」と言ったが、技を積んだ我にかなうものも無く、皆黙った。
ある日、「おまえは強い。わしが知る何者よりもだ。わしの技が衰える前に、死合おうではないか」と師が言った。
そして・・・
ドーン
ローニンが刀を引き抜くと、ガルバトスの巨体は地に落ちた。
「強敵であった。さらば」
ローニンが半ば崩れるように座り込むと、引き裂かれたキモノの肩口が翻り、ちらりと銀の光が見えた。
座ったまま荒い息を吐く。
致命的な爪や牙は避けたとはいえ、強靭なドラゴニアンの体とぶつかればただではすまない。折れてこそいないものの、全身の骨がヒビだらけなのだ。
その時、
カンカンカンッ
遠く微かに、入り口のほうからヒールを鳴らす足音が聞こえた・・・。
『ドラゴニアン・アイズ』、今回はここまででございます。
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達人同士が死合う場合に、「不意」というものがありうるだろうか?
練り上げられた技は、見てから対処することなどできぬ。それゆえに、相手の次の手を予測し、あらかじめ対処するのだ。
多くの流派がその奥義を門外不出とするのは、その技の予測不能を保つためだ。見られ、予測可能となった技は、既に奥義ではない。
では、奥義を使えば不意をつけるのか?
否である。予測を超えるものを予測してこその達人なのだ。
そして、まさに、目の前にいる隻眼隻手のひ弱な人間が、達人であった。
我以外のドラゴニアンでは、一合ともたぬ。
彼らは生まれ持った力と牙と爪と鱗に安住し、技を積まぬ。技を積まぬゆえに、自身が常に「不意」という不利の中にあることにも気付かぬ。
この達人の技を、不意に食らえば、必死。
だが、我は違う。
いま、逆に、この人間の不意をつき、そのカタナを封じた。
ローニンと名乗ったこの人間が未熟なのではない。達人なればこそ、心に一瞬の隙が出来たのだ。
呼吸、血流、体の微かな揺れ・・・。闘いのリズムの中でもっとも力の出ない瞬間に、足の爪を床につきたて、物理法則さえ強力(ごうりき)で捻じ曲げるようにして、前に出た。
「相手が動かないはずの瞬間」にできた緩み・・・それは予測の「不意」ではなく、本能の「不意」。
この状態からカタナを抜くには、後ろに下がる以外に無い。
しかし、人間の体は後ろに進むようには出来ておらぬ。
ローニンが下がるのと同じ速度で前に出ることは容易なのだ。
ゆえに、抜けぬ。
我が牙爪ならば、人間の体など抵抗も無く切り裂ける。爪の先がふれさえすればよいのだ。
恐るべきローニンをしとめるため、その潰れた右目の上方から左爪を振るう。
この位置は、見えぬ。
見えねば、一瞬の遅れが発生する。
これほどの達人ならば、修練によって、その一瞬を致命的ではない短さにまで縮めていよう。
しかし、我が左爪の速度は、それを凌駕する!
ゴウッ!!
左爪が大気を切り裂き、目の前で風が渦巻く。
何の手ごたえも無い! そう驚愕するよりも早く、我が体は大地を蹴って後ろに飛んだ。
余裕も無く、大きく膝を曲げて座り込むようにしての着地。すぐさま立ち上がって体勢を整える。
4歩ほどの間合いの先に、既に抜刀したカタナを担ぐような構えで、同じように立ち上がるローニンの姿が見える。掻き消えたわけではないのだ。出来ぬはずの後退をやってのけたのか。
・・・手ごたえ・・・いや、無かったわけではない。
グッグッグッと笑いが漏れる。
奴は、左爪が貫く寸前に体をひねり、体と鞘を後ろに下げて抜刀したのだ。
そして、雷光のような速度で刀身を滑らせ、カタナの表面を滑らせるように左爪を受け流した・・・。
さらに、受け流した力を後ろ向きに変えることで、後ろに飛んだのだ。
そのすべてを我が両爪を我からの目隠しとしながら・・・。
わかってしまえば、不可能ではない。驚嘆すべき技量ではあるが、魔法ではない。我が予測が甘かっただけのこと。しかも、奴にも余裕は無く、致命とはならなかった。まだ楽しめるのだ。
間合いを取って仕切りなおしたあとは、互いに動かぬ時間が長くなった。
傍から見ていれば、1、2合切り結んでは休むことを繰り返しているように見えたかも知れぬ。
しかし、我が両爪も奴のカタナも、触れれば切り裂く必殺の武器。動かぬ時間は互いの「気」を削りあい、その必殺を打ち込む隙を作り出す闘いの時間なのだ。
何度も互いの武器が、体がぶつかる。
奴の死角から爪を振るう。その右目が見えていてさえかわせぬ筈のそれを、紙一重でかわす。
カタナが鱗を紙のように切り裂く。肉にいたる寸前を見切り、爪で薙ぐ。返すカタナで爪を流す。
・・・
ほんの数分にして、いまだかつて無いほどの長い闘いの時間・・・笑いがこみ上げる。
呼吸が熱くなる。
血が沸きあがる。
・・・
奴は、いまだ冷たく鋭い気を放っている・・・これ以上の長期戦は不利か。
いままで、奴の上方からたたきつけるように両爪を振るってきた。特に、奴の死角となる右上からの攻撃。
死角に奴の意識が集中した今!!
我は体を大地に投げ出すように飛んだ!
左爪で床をつかみ、さらに加速する!
床をえぐるようにして右爪を奴の腹に突き刺す!!
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フェーンを無理やり納得させ、先に行かせたローニンは、話している間片時も目を離さなかった巨大な柱を見据えたまま、気軽な様子で声をかけた。
「出てきたらどうだ」
柱の陰から音もなく現れたその巨体の持ち主は、今にも食いつかんばかりに鋭い牙を見せつつ口角をゆがめた。どうやら笑っているらしい。
「見つかってしまったか。不意打ちとの命令であったが、まあ、おぬしほどの遣い手が相手なら、仕方あるまい」
グッグッグッと咽を鳴らし、まったく残念さのかけらも無く、むしろうれしそうにそう言うのだった。
「わざわざ気を放っていたように感じたがな」
ローニンは力を抜きつつも、鱗ひとつの動きも見逃さぬ鋭い目で見つめながら問う。
「さて?」
ドラゴニアンはガチガチと鱗を鳴らし、肩をすくめて見せた。
「何はともあれ、尋常に勝負となったわけだ。名乗ろうか」
「ふ、おかしな竜人よ」
「我が名はガルバトス。ホーランが一人(ひとたり)よ。・・・ああ、お前達の言葉で言うなら、騎士階級といったところか」
「おれはローニン。主無きサブライだ」
「先ほどの小僧が主ではないのか?」
「漢(おとこ)が漢に惚れたまで」
「惚れて死ぬるか?」
「それも一興」
「ハッ、おかしな人間よ・・・では、死合おうか」
ガルバトスと名乗ったドラゴニアンは半歩下がると同時に右腕を前にだらりとさげた半身の構えを取った。
「カタナといったか。若き日に食ろうた人間が使った剣。我が竜鱗を切り裂かれて驚いたわ。しかも、おぬしのほうがはるかに技を練っておるな。おそろしや」
グッグッグッと咽の奥から音が漏れる。楽しくてたまらぬと笑っているのだ。
ローニンは腰を落とし、右手を柄にかけ、刀を抜き放・・・とうとしたまさにその瞬間、ガルバトスの巨体が音も無く動いた!
いや、旋風を巻き込む轟音が後から届く!
視界の端からすくい上げるように伸びたガルバトスの右腕が刀の柄を押さえ、抜刀を阻む。
それと同時に、左手がローニンの死角から襲い掛かった!
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当ブログは「日本ブログ大賞2006:写真部門」にエントリしています。
写真部門にエントリしているほかのところを覗いては、「にゃんこ、かわええ!」とか「にくきう! にくきう!」とか、そんな感じで盛り上がってみたりしています。
そんな中で、多くの方にここを応援していただいて、とてもうれしく、感謝しております。
ありがとうございます。
ほかにも「投票してやろう」という方がいらっしゃいましたら、メールアドレスの登録が必要ですが難しくは無いので、よろしくお願いいたします。
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昨日今日とドルパアフターでしたが、行けませんでした。
DD用のL胸が欲しかったんですが・・・まあ、限定では無いので、いつか買える時もあるでしょう・・・。
で、衣装箱を物色していると、大昔の名古屋ドルパでボークスが売っていたSD用ウェディングドレスを発見。
トパーズに着せてみるのこと。
・・・カワイイ。
などとやっているところに、悪い電波を受信しましたよ。
内容はこんな感じ。
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『騎士王の詩』、それは、太陽と月の狭間(*1)にあるという「魔物の国(ガ・ガルトルニア)」(*2)と戦った(*3)王と王妃の物語。
『騎士王の詩』、それは、人々を救うと神に誓った酒場の娘(*4)と、王妃になると神と約した靴屋の娘(*5)の物語。
『騎士王の詩』、それは、北極よりもさらに北にあるという国(*6)で、騎士となった二人の少女の物語(*7)。
『騎士王の詩』、それは、第7神群(*8)から世界を護ろうとした勇者(*9)の物語。
『騎士王の詩』、それは、・・・
1.空間的な意味ではなく、概念と概念の狭間である。
2.「魔神の国」とは別である。ここで言う「魔物」は第7神群に付き従うモノを指す。「魔神」は第4神群である。
3.300人を超える騎士の武勲が語られている。中でも「ド・ガットの八つ船落し」、「ジェイ・ホーンの大喝渓」、「死せるハラン」、「王妃の迷路」、「鏡ニテ封ズ」、「レーデルランの探索行」といったところは歌劇の演目としても人気が高い。
4.「いかがわしい踊子」とする資料もある。
5.「悪魔に魂を売った」とも。否定はしない。
6.今となってはどこにあったのか定かではない。
7.下克上物として読むと「あざとい」感じがするのは私だけではあるまい。
8.ヤア神群またはヤッ神族と呼ばれる、いわゆる「外ツ神」である。物語の記述を信じるなら、かの御柱が立った場合、光の速度は不安定になり、エントロピーは自然に減少する。円周率も変化するようである。
9.人の身で神と闘うなど愚の骨頂である。まさに勇者の中の勇者と言えよう。
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モデルはトパーズとアメジスト。
ドールアイが苦手な人は続きを見ないほうがよいかと思います。
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こちらの着せ方を変えたやつです。
こんな感じで組み合わせを変えられるのは、なんかお得な感じです。
モデルはシリウス。
ドールアイが苦手な人は続きを見ないほうがよいかと思います。
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頼んでおいたコナミの麻帆良学園制服+ボディセットが届いたわけです。
ヘッドは本屋ちゃん。
まあ、注文する時の写真でわかっていたことですが、俺本屋ちゃんとはかなり違うわけですよ。(わかってて注文するあたりがダメっぷりを露呈してます)
唯緒さんのところみたいに1から作れればいいんですけどねぇ。あ、唯緒さんのところの本屋ちゃんはさすが「わかってる」出来ですよ。
簡単に出来る範囲で、いじってみます。
「恥ずかしがり屋」らしく、頬紅を強めに入れてみたり。
これだけでグッとよくなった感じです。
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新しい背景を試してみるのこと。いや、アルミホイルとビーズだけど、いろいろ遊べそうな感じです。
モデルは昨日に続いてDoll*Dropsさんのところの咲。
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日本ブログ大賞2006というのをやっているようです。
「計14部門の大賞を自薦・他薦の応募者の中から選びます!
読者投票で決まる「読者賞」新設! 応募・投票大募集中!! 」
との事なのですが、いまいちよくわかっていません。大賞になってもムックで紹介されるだけのようだし。
ですが、協賛企業に有名どころがあるので、きっとあやしい催しではないのでしょう。ということで応募してみました。お祭り好きですから。
写真部門にするかホビー部門にするか一瞬悩みましたが、写真部門にしておきました。
気が向いたら投票してやってください。
それにしても、「日本ブログ大賞」に公式ブログが無いのがなぞですね。
こういった記事は公式ブログにトラックバックしたいんですがねぇ。
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ドルパの買い物は今日で最後です。
SD用衣装ですが、DDで。
モデルはアメジスト。
ドールアイが苦手な人は続きを見ないほうがよいかと思います。
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たまには朱雀姉さんにもひらひらしたかわいいのもいいかもなぁ、ということで、めずらしくドレスです。
モデルは朱雀。
ドールアイが苦手な人は続きを見ないほうがよいかと思います。
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年をまたいでしまいましたが、まだ続きます。
ドルフィードリーム用のL胸パーツを買えなかったと書きましたが、ディーラーさんでXL胸を買ってきました。
ガレキよろしく塗装まで仕上げてみましたよ。
モデルは未来。
ドールアイが苦手な人は続きを見ないほうがよいかと思います。
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今年もよい一年でありますように。
戌年ということで、フェルトでいぬみみを作ってみましたよ。
昨日のが1/6用、今日は60cm用です。
それっぽく見えればいいや、ということで、細かいことはキニシナイ方向でひとつ。
モデルはトパーズ。
ドールアイが苦手な人は続きを見ないほうがよいかと思います。
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