白子さん
私のパソコンでネットを勝手に見ていた白子が突然声を上げた。
あの小さな身体からどうやってこんな大声を出すのか不思議になるぐらいの大声である。
「?! マスター!!」
「はい?」
読んでいた本から目を上げ、白子のほうを向く。
ギラギラした目をしていてなんだか怖い。
「こっ、これをカッテきなさイ!」
・・・発音が変ですよ、白子さん・・・
「あー、白子さん? 普通そういう時は・・・」
私のパソコンでネットを見ていた白子が突然息を呑む。
小さい身体をグッとのばして、今にも画面に飛び込みそうな感じだ。
「白子さん? どうしました?」
何か変なものに毒されないか、少し心配になって声をかける。
「!?!?」
悪戯を見つかった子供のように、ビクンと飛び上がってこちらを振り向き、画面を身体で隠すようにしている。
「あ、え、い、な、何でもありません!」
表情がコロコロと変わって、見ていて楽しい。
パソコンの画面が神姫の身体で隠れるわけもなく、そこに映っているものが目に入る。どうやら武装神姫に流用できる新製品のようだ。
「欲しいんですか?」
「は、いえ! ち、ちがいます!」
私の言葉に手をぶんぶん振り回しながら否定する。
しかし、私は追及の手を緩めない。
「欲しいんでしょう?」
「うっ・・・はい・・・」
真っ赤になってうつむきながら発せられるのは、それはそれは小さな肯定の言葉。
私は満面に笑みを浮かべて・・・
「何をわけのわからないことを言っているのです?」
私が身振り手振りを交えながら説明する「カワイイ白子さん」を一刀両断にした白子は、細めた目で私のほうを見ながら続ける。
「欲しいとか欲しくないとかそんな話はしていません。どこをどうとってもこれは私のものです。天地開闢から決まっています。いいからすぐに買ってきなさい。二つですよ!!!」
一気にまくし立てる剣幕に気圧され、私は財布をつかんで部屋を飛び出していた。
・・・え? 二つ?
「勝てる! 勝てるぞ!! これなら金子を消し炭に変えられる!!!」
(キンコって言うなー!)
デンドロといいますか、ステイメンであります。いや、本当に、なんで2つあるんでしょうか?
メガ粒子砲は全長56cm。写真を撮る前の配置が大仕事でした。
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コメント
デンドロキター!!Σ(0□0;
ナンデスカこの『白い針千本』わw!!
しかもツインメガ!!バスター!!
つか、マヂで砲身56cmもあるんですか?
安値になったら…いやいやいや…(ーー;(悩
投稿: けんぢ | 2007/04/30 09:29
(;゜Д゜)こ・・・腰がぬけたーーッ!!!
投稿: アユミルゲ | 2007/04/30 23:06
けんぢさん。
管理人です。コメントありがとうございます。
> 『白い針千本』
そのネーミング、もらった!
> マヂで砲身56cmもあるんですか?
今、おまけ画像を追加しました。これを見るとよくわかりますよ。
いったいどこに飾ればいいのやら(^^;。
投稿: freya | 2007/04/30 23:07
アユミルゲさん。
管理人です。コメントありがとうございます。
物量が決め手であることは歴史が証明しています。
そう、これは白子が正義をなすために必要なものなのです!
などと言うほど大げさなものでもないのですが、店頭で見てスゲーと思って買って帰ったら、通販が届いたのです。頼んだの忘れてた・・・
投稿: freya | 2007/04/30 23:12