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2008/04/12

黄金のアーンヴァル:インターミッション

粉塵が、ゆっくりと地表に積もっていく。
はじめのうちに聞こえていたパラパラと破片が落ちる音も止み、今は、塵がしんしんと降りていくのみ。

それにつれて晴れていく視界の先から、かすれた笑い声が聞こえてくる。
その声は、享楽のそれではなく、そう、言うなれば、ランサーが気に入らない人間に向かって唸るときのそれだ。

「まさか神器を持たずしてアガートラームを撃ち砕くものがあるとはな!」
オレの声に似たよく通る声が響く。
「いや。なるほど。因果の逆転か・・・。神を撃ち倒したお前もまた神話の中にあり、その拳は神器となったか」

「な・に・を・・・勝手・に・納得して・い・る! さっ・きも・言った・が、神・など・知ったこと・か! こ・の・こ・ぶ・し・に、砕・けぬ・ものなど・ありは・し・な・い!」
正常に発音できない。
だが、どこに異常があるのか、チェックはしない。
すれば、あまりの異常の多さに停止してしまいそうだ。

目の前に持ち上げた右腕は傷だらけだ。
大口径弾を受けてさえ傷付かないオレの腕がこんなことになるとは。
指もひしゃげて、まともに握ることもできない。
左腕にいたっては、肘から先がなくなっている。

右腕の向こう、晴れた視界の先に、見知らぬ神姫が立っている。
そちらから突風でも吹きつけたかのように身体が後じさりそうになる。
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「我はバロール! 魔眼の巨神! 血の姉妹を失った悲しみと、魂の姉妹と戦う喜びに、震えが止まらぬ!」

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・・

・・・


「・・・ナー・・・ガンナー・・・ガンナーってば!
マスターの声で一気に覚醒し、クレイドルの上で飛び上がるようにして立ち上がる。

マスターのあとをついて部屋に入ってきたらしいランサーが、その名のとおり一直線にオレめがけて走りよって、尻尾を振りながらオレの全身をなめた。

「ガンナー、うなされてたみたいだけど、夢でも見てたの?」
神姫も夢を見るの? といった顔で聞いてくる。
「・・・」
ランサーの鼻の横をなでながら、オレは首をかしげる。
よく思い出せない。夢を見ていたと言われれば見ていた様な気もするし、そうでないような気もする。
「おう」
とりあえず、肯定してみる。
「ふーん。この前の対戦かなぁ。苦戦したよね」
「いや、未来(さき)のだ」
言葉が勝手に出る。
「え?」
「ん?」
「・・・まあいいや、ガンナー、今日はセンターに行って、バトルしよう」
「おうっ!!! 行こう! すぐ行こう!! バトルだー!!!」

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そんなわけで、第2話の前に、インターミッションであります。
とりあえず、バロール第一形態。
いつもどおりのお手軽改造です。

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