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2008/09/18

黄金のアーンヴァル:インターミッション

「神器 雷鎚ミョルニル」
それがその武装の名だった。

「雷神トール」
それがその神姫の名となるはずだった。

「廃棄品」
一度も雷をまとうことができなかったそれは、『錬金術師』がかかわった中で数少ない失敗作として、その不名誉な名を受けた。


私の頭を、あの男の言葉がよぎる。
「神姫は純粋すぎると思いませんか?
彼女たちの行動原理はマスターへの愛を以てマスターの望むことをなす。
その一点なのですよ?」

それがなんだと思っていた。

「あなたは、失敗かもしれないと思っていませんでしたか?
 うまくいくわけが無いと思っていませんでしたか?
 彼女はその思いを叶えたのだとは思いませんか?」

そんなバカなことがあるかと思っていた。

しかし、言葉は遅効性の毒。

ゆっくりと、私の心をむしばんでいく。

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